令和のビートルズが愛しい(BACK BEAT-2幕)

BACKBEATの感想覚え書き、2幕編です。

 

1幕編はこちら ↓

令和のビートルズが愛しい(BACK BEAT-1幕) - おぼえがき

 

16.Slow Down

2幕のオープニング。ここは演奏ではなく音楽に乗ってノリノリで入ってくるビートルズ。可愛い。今回用に録音したのかな?原曲とアレンジがちょっと違ったような…声は和樹さんだと思うんだけど(間違ってたらごめんなさい)、伴奏もこの5人なのかな、、、教えてください!笑

 

17.Bad Boy

Welcome back, The Beatlesハンブルクにおかえりなさい。みんなが待ってた、私も待ってた! 客席にファンサ()しながら入場してくるビートルズ、すっごく嬉しそうで楽しそう。

しかしせっかくのステージなのにアストリッドに導かれて途中でステージを降りてしまうスチュ。いい加減にして(怒)そんなスチュを見て演奏へのやる気を失うジョン。タバコ咥えながらギター弾いてるのめっちゃかっこいい。やる気をなくしたジョンの代わりにワンフレーズ歌うジョージ………いやほんとに怒っていいよ!?

ここから何かが大きく変わっていく、そんな予感を感じる曲でした。

 

18.Love Me Tender

「ソロをやらしてくれ!」と突然声を上げるスチュ。髪型を変え、衣装を変え、アストリッドの為だけに歌おうとするスチュ。ジョンはいつだってスチュ第一至上主義だから希望を聞いて歌わせてくれたけど、内心穏やかでは無かったよね。絶対心の中で「俺のスチュがあんな女の為に…」って思ってたはずだし、実際スチュが歌いきったあと怒りが爆発する。でも伴奏弾いてあげるんだよな、、ジョンだけではなくポールもジョージもピートも。優しすぎか……

そしてこの曲の「戸塚祥太 on Stage」感がすごい、スチュと戸塚くんが一緒にLove Me Tender 歌ってた。もともと好きそうだもんね。アストリッドのことを見つめながら、アストリッドの為だけに歌ったLove Me Tender……スチュはアストリッドに変えられてしまった、ジョンはもうスチュを取り戻せない。

ここから少しずつぎくしゃくしてくるビートルズ。哀しい。ポールが「あいつはクビだ!」って言ったとき、ピートが「そんなことさせない!」って即答で庇ってくれるの。バンドを追い出すなんて…って、力強く抗議したピートが、その後バンドを追い出されることになってしまうなんて。哀しい。

 

19.Please  Please Me

和樹さん伝説の(?)便器シーンですが、ジョンとポールにとって1つの大きな区切りというか、覚悟のきっかけになった曲なのかな。

ポールが歌っていたのを「クソ!」と言い切るジョン、スチュがいないことを嘆くジョン、そんなジョンに「ビートルズは俺とお前で持ってる!」と語りかけるポール、「(俺とポールが)一緒にやればクソじゃなくなるだろ」と言い切るジョン。ジョンはなんだかんだ言ってもポールのことすごく信頼してるよね。わかる。

JUONさん歌が上手いな………(何度も言う)

 

20.Please  Mr.Postman

リバプールへ戻ることを決めたビートルズハンブルクでのラストステージ。

最後だからってスチュがライブに参加するんだけど、ベースはポールが弾いてる。ステージに上がり、ポールに向かってベースを掲げるスチュ、そんなスチュにベースを任せて楽器を置くポール………えっなにこれ?エモい。ポールもスチュのこと、大切なメンバーだと思ってた。

ジョンの横にぴったりくっついてベースを弾くスチュ。この光景はこれで最後なのね…って思うとすごく特別な曲に感じた!みんなで手拍子しながらステージも客席も一体になって、すごくすごくすごーく楽しい!

スチュ「エルヴィスに俺からよろしくと伝えてくれ」

ジョン「お前のLove Me Tenderが最高だったと伝えておくよ」

この2人は最後までイチャイチャしすぎ。

 

どこの公演から始めたのかわからないけど、最後5人で円陣組んできつく抱きしめ合うじゃないですか。そこからスチュだけが抜けて、少し小さくなった円でまたきつく抱きしめ合う4人。すごく良い演出だった、東京公演ではこんなことやってなかったのに、ここに泣くポイント作られるとそのあと冷静に見ていられないです…

 

21.P.S.I Love You

ビートルズのはじめてのレコードの収録。とっても穏やかで綺麗な曲。4人が演奏している前で絵を描いてるスチュ。優しくて儚くて美しいシーン。

今までずっとビートルズは穏やかな曲を歌ってる人たちっていうイメージだったから、この曲を演奏している4人はわたしが思っていたビートルズそのものだった。

 

22.Twist And Shout

マッシュルームヘアーにお揃いのスーツ、ドラムもピートからリンゴに代わり、今まで見ていたビートルズとは全く違う。でも、これが私たちが知ってるビートルズだ!って感じるビジュアル。みんなよく似合ってる。

アルバムの最後の曲に「あの頃のオレたち」に戻ろうと言ったポール。スチュのことを誰よりも追い出したかったポールが、スチュとジョンのこと、ピートのこと、今までのビートルズのことを想って『ラストチャンス』と言ったのがすごく印象深かった。ハンブルクで生きていたあの頃のオレたちを取り戻すラストチャンス。

演奏を始める前にジョンがステージのメンバーをぐるっと指さして、最後に正面に向かって気持ちを込めているのは、そこにスチュとピートがいるからだろうって感じた瞬間に泣きました。ビートルズにとってハンブルクで過ごしていた日々は本当にかけがえのない大切なもので、1幕でも登場した『Twist And Shout』を最後の曲に持ってくるなんて、ずるい、泣くしかない。この曲を歌ってる和樹さんは、3時間の舞台の中でいっっっっちばんかっこいい。最後の力を振り絞って、ビートルズのため、ピートのため、そして何よりもスチュのために歌うジョン、めちゃくちゃかっこいい!全編通して、1番好きな曲です。

 

そしてこの作品、場面転換のときに流れるピアノの伴奏がとっても綺麗ですごく好きでした。ロックンロールがガンガン鳴り響く合間に差し込まれるピアノの旋律が、喜びにも悲しみにもピッタリ合っていて。メロディーのバリエーションがたくさんあるわけではないんだけど毎回違う感情を表しているように聴こえて、舞台に引き込まれるきっかけになってたんじゃないかなって思います。

 

ついに今日神奈川公演も終えて、全32公演本当にお疲れ様でした。毎公演、ビートルズとして全身全霊で生きてくれてありがとう。素敵な作品に、素敵な歌に出会わせてくれてありがとう!私にとってずっとずっと大切な思い出であり続けると思います。

 

またいつか、令和のビートルズに再会できますように!ビー・バップ・ア・ルーラ!